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ICU.CCU.ER.COVID-19 感染者病棟で勤務しています。このblogでは『健康になる。健康を維持する。』をテーマにした記事を投稿します。

【太古の看護】カーデックス/温度板ってなに?【古の技術】

Nurs.編集部です。本日は電子カルテの普及によって下火になりつつあるカーデックスと温度板について説明していきたいと思います。これらのアイテム、かつて病院では必ず使われていましたが今でも古い病院や施設などで使われる事も多いです。使用方法がわからない方のために記事を作成してみました。

1.カーデックスってなに?カルテとの違いは?

カルテの中から『看護を行う上で必要な情報を抜き取ってカルテとは別にまとめたもの』がカーデックスですね。これは主に看護師が管理します。記載される情報としては【患者の氏名】やら【生年月日】の他に【現病歴】【既往歴】【現在飲んでる薬】【行われている処置】【立案中の看護問題】などが含まれます。これさえ読んでおけば『何で入院しているのか』『今どんな事をしているのか』が大体分かります。

 

一方で採血やレントゲンなど、『患者さんの体の状態に関するデータ』が纏められているのがカルテです。主に医師が記載します。これを見ると『患者さんが今どういう状態なのか』が分かるので『なぜ今この治療をしているのか』『なぜこの点滴や内服薬が今必要なのか』が分かります。

 

当たり前ですが情報収集は【カルテ】【カーデックス】両方から見ると良いです。情報収集の仕方については以前記事にしたのでそちらをご覧ください。

 

2.温度板ってなに?

温度板とは電子カルテでいう【バイタル表】です。この辺りは電子カルテとあまり違いはないと思います。記載される情報は主に【検査】【抗生剤の有無】【バイタルサイン】【排便状況】【疾患に合わせた観察項目】【頓用薬使用の有無】ですね。この辺りも別に電子カルテとあまり変わりません。ただ1点『面倒だな〜』と思うのがスペースがなくて『経時記録』が書けないんですよね。経時記録は必要時のみカルテ内の『看護記録』欄に書くことになっています。わざわざ患者さん毎にページを切り替えたりすることなく一目で状況が分かる『温度板』。便利ですが情報が集約しきれていないデメリットもあるかもしれませんね。この辺りの利便性は電子カルテ軍配が上がりそうです。 

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 如何だったでしょうか。個人的に『紙カルテ』は即座に記入ができ経過が一目で追えるというメリットがある代わりに集約性に関しては『電子カルテ』の方が良いという印象ですね。『今カルテ見たいのに先生が使ってるから見れない><』など、一冊のカルテを取り合って情報収集をするという事もしばしばあります。紙カルテは不便だと感じる事もありますが馴れ親しんだ人間には紙カルテ派の人も多いです。コストやら利便性やら維持費やらでなかなか電子カルテに移行できない施設も多いみたいですね。ちなみに私は断然電子カルテ派です。

 追加情報あります

病棟での情報収集について記事にしました。よろしければこちらもご覧ください。

 

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