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ICU.CCU.ER.COVID-19 感染者病棟で勤務しています。このblogでは『健康になる。健康を維持する。』をテーマにした記事を投稿します。

【経管地獄】施設看護師と病棟看護師の違いとは【全介助】

こんにちは!ナス速代表小林です。本日は施設看護師と病棟看護師との役割の違いについて書いていこうと思います。病棟と役割が違えば収集する情報も違うはず。どんな違いがあるのかざっくり記事にしてみました。ではどうぞ!

1.病院と施設の違い

病院は『治療の場』です。必然的に収集する情報は治療に必要な情報に偏りがちですよね。現病歴、既往歴、治療経過、使用中の薬剤、検査時間やら検査結果やら…etc

しかし介護施設は『生活の場』です。必然的に情報収集は『療養が出来ているかどうか』が中心になってきます。

?『昨日は◯◯が気になって眠れなかった様なので◯◯し良眠出来ました。』

?『この食事だとむせこんでしまうのでこんな工夫をしました。』

?『散歩中の歩行はこんな感じでした。次は◯◯に出かけられそうです。』とか

看護的な言葉で言うと、より【個別性】を重視する感じで全てが進んでいきます。

2.情報収集ってこんな感じ

施設の特性から、必ず確認するのは【DNAR】か否かですよね。

施設は基本的に療養の場であり、『終の棲家』でもあります。万が一の際、何処までの延命処置を望むのか予め書面で明らかになっている場合が殆どです。万が一の際、安らかな眠りにつける様必ず確認しておきます。

後の情報収集は病棟とさほど変わりません。点滴やら採血やらが圧倒的に少ない事と引き換えにオムツ交換や散歩、レクリエーション等の時間があります。

この辺りのルーティンはまた別途記事にします。

3.施設における『やりがい』とは

病院に於けるやりがいって『診療の補助』をする事で患者さんの状態が良くなった!と感じる事がほとんどだと思います。でも施設の場合は患者さんは慢性疾患、認知症とか終末期の患者さんも多いです。疾患の劇的な改善が見込める事ってなかなかないんですよね。むしろ『この人はいつまで生きられるかな』『この人はそろそろかな』とか考えながら仕事する事も多々あります。基本的に病院と施設ってゴールが違うんですよね。

病院におけるゴールって『疾患の治癒、寛解』を目指していくと思うんですが、施設のゴールは『その人らしい1日』だと思うんです。そんな1日を提供できる様に患者さんのお話をよく聞いて(お話が聞けない様な意識の悪い患者さん場合はカルテや写真、家族のお話しをよく聞いて想像しながら)希望を出来る限り叶えてあげる事なんじゃないかと日々思います。業務の忙しさに追われ看護が疎かになりがちですが、今日は利用者さんから『素晴らしい1日だった。ありがとう。』と文字盤で言ってもらえました。こんな看護を日々提供できる様精進していきたいですよね。